やりすぎ都市伝説より
的場浩司が十代のころ、友達と車に乗っていた時。
友達が運転し、的場は助手席に乗っていた。
某ショッピングセンターの前で赤信号になったので、車を停め、的場がふと何気なく横を見ると、なんと緑色の皮膚で金髪のお母さんと子どもがいるのを発見した。
そこで驚いた的場が友達に「オイ!オイ!」と声をかけ、その親子を見るよう促すと、友達も「あれ!?緑色の人がいる!」と驚いた。
その時、ちょうど信号が青に変わったため、一度車を発進させてすぐにUターンして元の場所に戻ってみると、その緑色の親子はもういなかったという。
その後、的場は緑色の皮膚が引っ張ったら伸びそうな感じだったことから、緑色の人をゴム人間、もとい”ゴムオ”と名付け、友達数人で「ゴムオを探せ!」と言って探したが、どうにも見つからなかった。
そして、”ゴムオ”の事も忘れかけていたある夏の夜のお祭りの日。
的場はまた友達数人と車に乗っていた。
すると、前からステテコ風なものを着てステッキを持ったおじいさんらしき緑色の人がやってくるではないか!
車の中では大騒ぎだが、なぜか周りの人間は気付いていない。
そこで車をおいて、おじいさんが曲がった角を走って追いかけたが、また見失ってしまったのだという。
以降、緑色の人とは遭遇できていないそうだ。
”緑色の人 目撃”で少し調べてみると、意外にも緑色の人を見たという人は多く、その存在は宇宙人というよりも霊として扱われていた。自殺した人の霊、死んだことを理解していない霊、といった事を言う人もいれば、”緑色は癒しの色”として、ご先祖様だという人もいて、その”緑色の人”のとらえ方は千差万別だったが、”ゴムのような質感だった”という人はいないようだった。
この点で、的場浩司の見たものは他の人の見たものとはまた違うものだったのではないかと思える。
もしかしたら、本当に宇宙人だったのかもしれない。
信じるか信じないかはあなた次第。