暑くなるとクーラーと共に活躍しだす扇風機。
なんと、密閉された空間で扇風機をつけたまま眠ると、窒息や低体温症を起こして死んでしまう可能性があるという。
脱水症状から塞栓症を起こして死亡することもあり、1980年代には「扇風機による死亡」がさかんに新聞で報道されたほど。
また、元プロ野球選手の吉沢岳男は、扇風機の電源の切り忘れによる脳出血で38歳の誕生日に亡くなっている。何とも恐ろしい話である。
ネット上では、「医学的根拠がない完全な都市伝説」という主張も多くみられるが、実は扇風機で死ぬケースはあるのが現実だ。l
原因はズバリ「低体温」。
「強」の風に当たり続けると体の表面温度が下がり続け、やがて凍死寸前の体温にまで達してしまう。
その結果、血管が収縮し、心筋梗塞や脳梗塞を誘発して死ぬ可能性が高くなるというわけだ。
とはいえ、あくまで「強」の風を延々と浴びなければ問題はなく、泥酔状態や極度の疲労状態のまま扇風機の前で眠らなければ大丈夫なのだとか。
暑い季節、働きすぎて飲みすぎて、扇風機の前で…なんてことにならないように、注意したいところである。