無人の別荘から119番…八甲田山雪中行軍遭難事件の亡霊か?

2014年5月17日午前0時すぎ、青森市駒込深沢にある別荘の固定電話から消防へ通報があった。しかし、通信状態が悪く、電話の向こう側から声は聞こえなかった。

 一刻一秒を争う事態かもしれない―。青森消防本部は発信場所を特定し、消防署員ら10人が、40分ほどかけて現場に到着。しかし、辺りは真っ暗で、家の中に人影はなく、傷病者も見当たらなかった。
現場は八甲田雪中行軍遭難事件があった地区で、木々がうっそうと生い茂る。同本部通信司令課の担当者は「何らかの原因で通報されたと思われるが、よく分からない」と困惑。やむを得ず、誤報として処理することになるとしている。

東奥日報社

八甲田山雪中行軍遭難事件をご存じだろうか。
日露戦争の2年前、対ロシア戦を想定した極寒の雪山での訓練をしていた日本軍の歩兵第五連隊210名中、199名が命を落とした世界でも最大級の遭難事件である。

天候も悪く極限状態の中、尿意をもよおすも凍傷で手が動かず袴のボタンを外せないまま放尿しそこからの凍結が原因で凍死する者や、発狂者が続出し、木が揺れたのを救助隊と勘違いし叫び続ける者、着ていた服を脱ぎ捨て裸になる者、川に飛び込む者…その発狂者を冷静にさせるためにラッパを吹いていたが、凍ったラッパを吹き続けたために唇がはがれ凍死した者、気付けの注射をしようとするも皮膚まで凍っており注射の針が折れてしまう…など、想像を絶する過酷さであったことが伺える。
わずかな生存者も凍傷により手や足の切断を余儀なくされた、大変痛ましい遭難事件である。

この八甲田山雪中行軍遭難事件のあった場所に建つ無人のはずの別荘から、119番通報があったというのだ。

このエリアでは、夜中に行進する足音が聞かれたり、何十人もの兵士の格好をした亡霊の目撃が相次いだりと、知る人ぞ知る心霊スポットでもある。

いまだ浮かばれない亡霊の想いが、119番通報させたのだろうか。

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